特攻に志願したかった大叔父と、これからの時代にどう生きるべきかという話。
実家に帰省していました。
89歳の祖父に会いに行ったときに
91歳のお兄さん(私の大叔父)の話になり
つい先日、
(予科練って航空機要員養成のため、
主に少年からの志願で採用した人たちのことらしい。
つまり特攻要員ですね。)
『筆記は受かったけど、実技試験で落ちゃったんだ』…そうで
受かっていたら特攻兵になっていたんだなあ、と思い、
でも大叔父、本人としては、、
受かりたかったとでも言いたげな表現で
…特攻の話は自分の親戚とは無縁だと思っていたので
なんだか衝撃的でした。
母曰く、大叔父からそんな話を聞くのは初めてらしく
今になってようやく言えるようになったのかもしれないな、、と感じた出来事でした。
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今まで漠然と
「戦争はひどかった」と、
そういったことは聞いてきました。
「もう2度とやっちゃいけないよ」って
何度も言われた祖父の言葉は覚えているけど
じゃあなんで戦争をしたんだろう?って
今までそこに疑問に思うこともなかった。
よくわからないけど戦争というものがあって
なんだか理解できないけれどよくないことをして
とにかく悪いことがあったんだな、という印象でした。
でも、大人になり多くのことを学んで
少しずつ歴史を紐解いてみるようになり
私は今まで祖父が言っていた
「もう2度とやっちゃいけない」
という言葉の裏側にあった想いまで
汲み取ることができずにいたことに気づきました。
殺し合いだから
ひもじい思いをしたから
だから「やっちゃいけない」んだと思っていました。
でも、本当は、それ以上に
なんとも表現できなくて、
なにも言えなくなってしまった人たちの想いが
その言葉の裏にはあることを感じました。
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明日は終戦記念日。
私は戦争を美化したくはありません。
でも、あの世界規模での戦乱の時代に
なにを遺していくために当時の方たちは生きていたのか
その想いを無下にすることはしちゃいけないと思います。
戦争があった昭和が終わり
なにかと安定化した平成も終わって
じゃあこの令和の時代に私たちはどう生きるのか。
このままの生き方で本当にいいのか、
そろそろ一人一人が本気で向き合うべきタイミングにきていることを感じた、
そんな実家での時空間でした。